人は自然の前では全く無力だという事。
あの数分の揺れで何気なく過ごしていた日常が崩れてしまいました。
私が住んでいるところは比較的被害が少なく、ライフラインはすべて復旧しています。
地震が起きた時、近所の方のご厚意で自家発電の恩恵を受けるまでは懐中電灯の明かりを頼りにパンを食べ、寒い部屋で過ごしました。子供が寝付くまでは車のエアコンで暖を取りました。
そして今は流通が滞っているため、食糧の確保が大変になってきました。
燃料も今ある分を使い切ってしまったらあとはどうなるかわかりません。
今は買いだめしておいた野菜やうどん、パスタやカップラーメン、白米を節約しながら食べています。
これもあと3,4日もすれば尽きてしまいそうです。
それでもここに住んでる私たちは仕事、学校に行くんです。
レンホウさんは買いだめなどをせず、冷静に対応してくださいって言ってたけど
はっきりいって無理です。
子供を守るためにはまずは食糧の確保が最優先です。
そしてもっと最優先にしてもらいたいのは甚大な被害にあわれた地域の方々です。
今もなお避難生活を強いられているかたの映像をTV等で見るたびにホントに胸が痛くなります。
私たちも被災したとはいえ、食べるものがないといっても、毎日暖かいものを食べる事ができる。
暖かい部屋で眠ることができる。
いまこうしてパソコンを打っていられるのですから、東北太平洋側の人たちに比べたら大したことないんです。
私たちは恵まれているんです。
震災が起きてから、まだ親と会う事ができない子供たちがたくさんいると聞きました。
今、隣で寝息をたてて眠っているわが子の寝顔を見ていると、被災地で子供と離れ離れになっている
人たちの悲痛な叫びが聞こえてきそうです。親と会えずに不安な夜を幾晩も送っている子供たちの事を思うと涙がこぼれます。
地震が来た時は勤務先の学校にいました。私はその時、特別支援学級の子どもと一緒でした。揺れがおさまるまで机の下でずっとその子を抱きしめていました。離れているわが子の事を思いながら・・・。あの日ほど早く家に帰りたいって思ってことはありません。
あの時の子供たちの恐怖でひきつった顔。泣きわめく低学年の子たち。しばらく頭から離れないと思います。
明日、学校では卒業式があります。
体育館も廊下も教室もたくさんひび割れがあります。
いつ来るかわからない余震にドキドキしながらの式になりそう。
どうか無事に終わりますように・・・。
「普通の毎日」がこんなにも幸せなんだという事に改めて気付きました・・・・。
こちらも明日から東北電力の計画停電に入ります。
関東地方の計画停電の時「PM5:00〜8:00なんて一番電気を使う時間じゃん。電車が心配です」
という人もいました。
私からしてみたら、「だったらどうした」です。
たった3時間の停電と終わりの見えない停電と寒さ。
比べるにも値しないです。私は被災地の方が少しでも助かるなら1日のうちの3時間停電したって全然大したことないです。
福島 宮城 岩手 八戸
その他、震災にあわれた皆さん、一緒に頑張りましょう。
微力ではあるけれども私にできる事をします。